【外壁塗装の訪問販売が来た‼‼‼】不安になったお客様からのご相談

日に日に秋が深まり、紅葉の美しい季節が訪れましたね。
姫路市・たつの市・加古川市の周辺地域で外壁塗装、屋根修理・雨漏り修理しています ハウスレンジャーです。

秋空の下、ショールームの駐車場で作業をしていた時に、シニアのご夫婦が近づいてきて
「いつ声かけようかと散歩して、機会を待っていたんです…」
とおっしゃる様子から、ショールームに入ることに少し勇気が必要だったのではないかと察しました。理由を尋ねてみると

「ピンポン！とチャイムが鳴って、業者が来たんや」

「家のことをあれこれ言われて…」

「近くで工事をしていたので、今なら、無料点検しますよ！」

とおっしゃったから、お願いしたところ、家の不具合を次々と指摘され

「いろんな工事が必要ですと言われて、心配になって、来たんや」

いきなり訪問してきた業者の親切なアドバイスかと思いきや、家の不具合をあちこち指摘されたなら、誰しも不安を抱えてしまうものです。気がつけば不安に陥ってしまって眠れなくなった、なんてお声を耳にすることもあります。

そこで今回は、外壁塗装や屋根リフォームの訪問販売業者に対して、備えておきたいポイントについてお伝えします。大切なお住まいとお客様の安心・安全を守るため、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

よくある訪問販売のトークパターン

弊社への問い合わせや現地調査の際に、お客様からよく聞く訪問販売のトークパターンがあります。もちろん、きちんと仕事をされる業者もいますので、一概に訪問販売がすべて悪いというわけではないですが、参考にしてください。

いきなり来て不安をあおる

「近くで工事してまして足場から見えたんです。お宅の屋根が割れていますよ」

「このままだと雨漏りしますよ」「内部が腐りますよ」

「棟板金のクギが抜けてますよ」

「このままでは屋根が飛んでご近所に迷惑をかけますよ」

弊社にご相談が1番多いのは、このような言葉で不安になったケースです。外壁や屋根は、外から見えるので指摘されやすく、経年劣化や汚れを大げさに問題視されることも少なくありません。しかし、お問合せを受けて点検したところ、そこまで心配するほどの大きな工事になるとか、緊急性はないことがほとんどです。

無料点検しますよ

「屋根がこわれていたように見えたので、良かったら見ましょうか？」

「屋根の釘が抜けていたので、知り合いの業者がいないなら点検しましょうか？」

「ご近所さんが塗装工事してるなら工事を考える時期が来てますよ。無料で点検しましょうか？」

屋根の上は見えにくいし、立地によっては全く見えない場合もあります。しばらく点検やメンテナンスをしていないと、不安を感じるのも当然のことです。その不安を突いて点検につなげようとします。悲しいことに、わざと屋根を壊して契約を取ろうとする悪質な業者も存在します。特に屋根は見にくい場所なので、信用できる業者かどうかの判断ができないのであれば、点検を見送る方が賢明です。親切そうに感じて、何となく点検を依頼してしまいそうですが、無料とはいえ、慎重な対応が大切です。

【国民生活センターの参考となるページ】
「点検中に屋根を壊された？点検商法に注意」

「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています　典型的な勧誘トークを知っておくことで防げます！」

大幅な割引や特別価格で契約を急かす

「この地域で工事を注文するお客様が増えてきたので、ここの立地だとお得にできますよ！」

「近くで塗り替え工事をしていますので、足場費用を無料にします」

「キャンペーン中です。今日契約なら３割引きでやれますよ 」

「今ならモニター価格でやります。通常200万円のところ、120万円になりますよ！」

「お客様の家なら目立つので、工事金額の〇％、キャッシュバックしますよ！」

お家の外装リフォームをするなら時間をかけて、じっくり検討するのが通常ですが、「今なら」　「値引き」という気を引く言葉で、今すぐ契約しなければ損をしてしまうかのような気持ちになって、冷静な判断力を鈍らせてしまいます。塗装工事は主に、材料代と人工代（人件費）で金額が決まりますので、このような大幅な値引きはありません。根拠のない値引きは、金額がそもそも適正ではない可能性があります。

こうした実態を知っておくことは、訪問販売のセールストークに惑わされないための大切な備えになります。そして、リフォームの訪問販売によくないイメージがある理由は、悪徳業者がいることが原因なのです。

点検商法の注意喚起（警視庁）

警視庁のホームページにて「点検商法」の注意喚起をしています（警視庁ホームページより抜粋）

家庭を訪問して、あたかも正規の点検の振りをしながら断りきれない状態にしておいて、不必要又は法外な価格のリフォーム工事や商品交換、駆除作業等を行う契約を取る商法です。

悪質業者による点検商法対策

・悪質業者は、突然訪問して「無料点検」を持ち掛けるなど、言葉巧みに不要な工事契約を結ぼうとするので、きっぱり断る。
・リフォーム工事の契約を行う場合は、複数社から見積りを取った上で、慎重に検討する。
・不安を感じたら、一人で悩まずにすぐ警察へ相談する。
家族や周りの人は、高齢者等の家に不審な訪問者が来ていないか、気を配りましょう。

一戸建て住居を狙い、不必要な屋根の補修工事を持ち掛け、代金を騙し取ろうとする手口によるトラブルが相次いでいます。 困ったときは警察にご相談ください。

警視庁総合相談センター　電話: ＃９１１０
相談内容に応じて、相談窓口等をご案内します。

↓ 点検商法についてのわかりやすい動画がYouTube配信されています！
屋根の点検等の飛び込み営業にご注意（30秒）

↓ 点検商法（警視庁）の公式ページへ
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/shoho/tenken.html

6つの見極めポイント

外装リフォーム業者を選ぶ際の見極めポイントをご紹介します。訪問販売業者すべてが悪いわけではありませんが、その場の勢いに流されて契約してしまうと後悔するかもしれません。信頼できる業者を選ぶために6つの点に留意してください。

1. 会社が近くにあるか？調べてみる

事務所が近くにあるか、固定電話やホームページがあるか、地域での施工事例があるかなどを調べましょう。さらに、クチコミや実際に施工を依頼したお客様の声から信頼性を確認してみましょう。所在地や過去の実績が不明瞭な業者は、工事の質が低かったり、工事後に連絡が取れなくなるといったトラブルとなるケースも報告されていますので注意が必要です。

2. 即契約を急かす業者には要注意

特別価格や割引を強調して、言葉巧みに工事契約を迫る業者には注意が必要です。家族や友人に相談して、じっくり検討しても遅くはないはずです。慎重に進める姿勢を持ちましょう。優良業者であれば、お客様がしっかりとご納得いただいた上で契約を進めることを重視しています。やたらと契約を急かしてくる業者には用心しましょう。

3. 保険金利用の勧誘に注意

火災保険を利用して工事代金をまかなえると勧誘される場合がありますが、高額な手数料を請求されたり、保険適用されないケースもあります。台風や雹（ひょう）災、豪雨などの自然災害後にこうした手口が増える傾向があるため、注意してください。

4. 見積りを２～３社から取る

１社だけで判断せず、複数社から見積りを取り、価格や内容を比較検討しましょう。不誠実な訪問販売業者が存在しているため、営業マンの話をそのまま鵜呑みにせず、見積りの工事項目や内容が明確であるか、不必要な作業が含まれていないかを確認することが大切です。あいまいな記載がないかどうかも注意し、納得のいく選択をしましょう。

5. 営業担当と工事担当の確認

営業担当者の印象が良くても、工事の担当は別の人です。また、実際の工事は下請けに丸投げされるケースも少なくありません。工事中に契約時の説明と異なる点や不審に感じることがあった場合、どこに相談すればよいのかを、契約前に必ず確認しておきましょう。

6. 保証やアフターサービスは充実しているか

塗装工事後１年で塗膜が剥がれ始めたため、契約した業者に連絡したところ言い訳をされ、その後連絡が途絶えてしまったとの相談が弊社に寄せられました。塗装工事の品質は数年経過して初めて結果が明らかになるため、工事完了後の保証期間を設けています。万が一の際に、迅速に対応してくれるアフターサービスの充実度も、業者選びの際の重要なポイントとなります。

これらのポイントを押さえて、安心できる業者を選びましょう。お住まいの安全を守るために、慎重な判断が必要です。

すでに契約して困っている場合は

「外壁塗装の訪問販売できた営業さんって、感じのええ人やったんよ。だから、契約したのよ」
「自分が元気な間に、大掛かりな工事や費用が発生することを済ませておきたいと思って…」

そんな想いから即日に契約したら、次々と追加工事を迫られ、トラブルになって大変なことになったとお聞きすると胸が痛みます。

クーリングオフで契約解除

もしも契約を取り消したい場合は、訪問販売ならクーリングオフでの契約解除が可能です。
契約書面を受け取った日から8日以内であれば、書面または電磁的記録（電子メールの送付等）で通告すれば契約解除ができます。

また、契約トラブル・解除等の相談ができる専門機関がございます。クーリングオフの期間が過ぎていたとしても、一人で悩まずに相談することで、解決への第一歩をサポートしていただけます。

国民生活センター・消費生活センター

消費者ホットライン　電話: 188
局番なし「188」に電話すると、契約トラブルや悪質商法などの消費生活に関する様々な困りごとについて、最寄りの消費生活センターなどの相談窓口を案内してくれます。

住まいるダイヤル

住まいるダイヤル　電話: 03-3556-5147
住まいの「困った」を相談できる国土交通大臣指定の相談窓口です。電話受付 10:00～17:00（土、日、祝休日、年末年始を除く）固定電話からは、全国どこからでも市内通話料で利用できます（一部のサービスを除く）

ドローンによる映像診断

突然訪問してきた業者に点検を任せるのは不安が伴いますが、指摘が本当かどうか気になることも事実です。

・屋根に直接のぼることで傷つくのではないかと心配
・自分自身の目で確認して安心したい
・家の現状を写真や映像として記録に残しておきたい

これらの不安や要望を解決する方法として、ドローンを活用した映像診断が多くのお客様からご好評をいただいております。

↓カメラを搭載したドローンを使用し、上空から撮影を行っています。

板金を固定している釘の浮き、屋根材の割れが確認できます。

ドローンは、むやみに飛ばせるものではなく、国土交通省の発行する無人航空機の飛行許可が必要になります。弊社は、必要な許可をしっかり取得しており、安全に診断を進めることができます。

ドローンを活用した診断をご利用いただいた場合でも、必ず弊社で工事を依頼する必要はございません。安心してお問い合わせください。

ハウスレンジャー・ドローン診断

ハウスレンジャー・こだわりの建物診断

ハウスレンジャーの相談室をご活用ください

ご相談にいらっしゃったシニアのご夫婦は、安心された様子で笑顔を浮かべながらお帰りになりました。

気になることや素朴な疑問などご相談を承っております。「こんなことでも聞いてええの？」と思われるかもしれませんが、不安や疑問を抱えながら、悶々と過ごすより、不安をお持ちのお客様にとって解決策を見出す方法を一緒になって見つけたいと思っています。

相談室は、随時開催していますので予約していただけたら幸いです。ひと休みしながら、気になっていることをお話ししましょう。お待ちしています。