コラムCOLUMN
姫路で外壁と屋根塗装するなら時期はいつがベストなの?
2019.04.16
外壁や屋根塗装の検討を始めた方から多いご相談です。
外部の塗装を行うとき、お天気(雨)や寒暖の時期によって塗装に悪影響が出ないかと心配になりますよね。
できればベストな時期に行いたいですから。
姫路で塗装工事をしている私の見解としてお話しいたしますと、1年を通して塗装工事は可能です。
「それはムシムシの猛暑日や凍りつくような寒い日、梅雨のジメジメの日でも可能ということなの?」
と疑問がさらに増してきますね。
そうなのです! 塗料が乾燥して塗膜となるため、塗装と気候は切っても切れない関係にあります。
塗装に適さない湿度や気温があるのです。
各塗料メーカーが出している製品カタログに、次のような条件の時は塗装を避けるように記載されています。
塗料の種類によって条件の違いがありますが、湿度85%以上、気温5℃以下となっています。
これは塗料の乾燥がしっかりされず密着不良を起こし、はがれる原因となってしまう恐れがあるからなのです。
各塗料メーカーが出している注意事項を守ることが大切となります。
また雨や雪がすでに降っているときも外部の塗装を中止していますので、長雨が続くと工期が延びることになります。
年間の気温・湿度・降水量を知って、ベストシーズンはいつなのか探ってみましょう。
気象庁が発表している過去30年(1981~2010年)の平均値データを参考にしながら、シーズンごとの留意点をお伝えしていきます。
地域の気候の特徴によって異なってきますので、姫路の場合でご紹介させていただきますね。
冬の12月・1月・2月の外壁塗装、屋根塗装は?
気温・湿度・降水量と知っておきたいポイントは?
平均気温(℃) | 相対湿度(%) | 降水量(mm) | |
---|---|---|---|
12月 | 6.4 | 72 | 36.7 |
1月 | 4.1 | 69 | 35.9 |
2月 | 4.6 | 68 | 51.7 |
上表の平均気温を見ると、1月と2月の平均値が5℃以下だから、塗装ができないのではないかと思いますね。
確かに気温は低めです。これは朝晩の冷え込みが厳しく最低気温が低いためです。
日中の最高気温の平均は、9.3℃(1月)、9.9℃(2月)となっていますから、真冬日以外は日中の作業に影響はありません。
ただし気温が低くなる朝晩は、結露が発生しやすくなり、夕方は一気に気温が下がります。また塗料の乾燥が通常より遅くなります。その点を考慮して作業工程を組むため、作業時間は短くなります。
湿度は、一年を通して乾燥している時期なので、1日1工程で作業すれば塗膜品質が問題になることはありません。
それぞれの塗料に性質があるため、この時期に向いていない塗料もあります。
さらに一年を通して言えることですが、下塗り・中塗り・上塗りと塗り重ねていく作業工程ごとに、しっかりと乾かしてから次の塗料を塗るインターバル(乾燥時間)が重要となります。
例えば、気温20℃以上の場合は4時間おかなければ次の工程にすすめない塗料もあれば、16時間以上乾燥しなければ塗り重ねができない塗料もあります。塗料によって乾燥時間が異なるので、このあたりを把握していることがとても大切となってきます。
春の3月・4月・5月の外壁塗装、屋根塗装は?
気温・湿度・降水量と知っておきたいポイントは?
平均気温(℃) | 相対湿度(%) | 降水量(mm) | |
---|---|---|---|
3月 | 7.8 | 67 | 96.0 |
4月 | 13.4 | 66 | 103.8 |
5月 | 18.1 | 70 | 146.6 |
表を見ると、3~5月までの気温、湿度は塗装するには全く問題のないベストシーズンであることがわかりますね。
天候も安定しているためか、お問い合わせが多い時期でもあります。
春は、引越しや移動、卒業・入学、ゴールデンウイークなどのご家庭の都合が多いときです。
そのあたりも考慮したうえで人気のある時期のため、ご希望の場合は早めに計画しておいたほうがよい
かもしれません。
夏の6月・7月・8月の外壁塗装、屋根塗装は?
気温・湿度・降水量と知っておきたいポイントは?
平均気温(℃) | 相対湿度(%) | 降水量(mm) | |
---|---|---|---|
6月 | 22.1 | 75 | 164.6 |
7月 | 26.0 | 78 | 167.0 |
8月 | 27.5 | 73 | 95.9 |
梅雨シーズンの塗装は?
例年からいくと6月から7月中旬くらいまで梅雨に入るため、降水量が一番多い時期となります。天候に左右されますが、毎日雨が降っているわけではありません。適切な条件を守って塗装すれば問題はありません。
しかし雨の日が通常より多くなる時期なので、作業中止となり工期が予定より延びてしまいがちとなります。
エアコンは使えますか?
外壁塗装中もエアコンは通常通りに使えます。ただ室外機の場所によっては一時的に使えない時もあります。
そして外壁塗装中は、開口部を汚れないようにビニールで養生をします。換気で開けておきたい窓などがある場合は、事前に業者さんに伝えておくことをおすすめします。
秋の9月・10月・11月の外壁塗装、屋根塗装は?
気温・湿度・降水量と知っておきたいポイントは?
平均気温(℃) | 相対湿度(%) | 降水量(mm) | |
---|---|---|---|
9月 | 23.6 | 73 | 147.6 |
10月 | 17.3 | 73 | 94.1 |
11月 | 11.5 | 73 | 59.1 |
台風と秋雨シーズンの塗装は?
春と同様に、お問い合わせが多い時期です。
よいシーズンではありますが、前半は台風、それから秋の長雨の時期です。
「工事期間中に台風が来ても大丈夫なのか?」というお声が近年増えています。
心配される足場の倒壊は、もちろん事故防止のために様々な対策をします。
また外壁が濡れてしまって大丈夫なのかと、不安にもなりますね。外壁塗装に雨はよい影響を与えないので、問題が出ないよう品質を保つように進めております。そのため作業中止になる場合が多いので、梅雨と同じく工期が延びることになります。そのあたりについて、お施主様にご理解いただけると大変助かります。
それと昨年は台風被害が大きく、屋根が剥がれ飛んでいったり、雨漏りしたりという補修依頼が集中しました。
9月は天候が不安定な時期のため、10月中旬からが秋のベストシーズンとなりますね。
この季節は込み合うため、弊社のような規模の塗装店であれば月に施工できる軒数が決まっています。
せっかくお声がけいただいたにも関わらず、ご希望の時期に工事を着工できないことがあり、ご迷惑をおかけしました。早めに塗り替えの計画を立てられるとスムーズに進みます。
まとめ
屋根塗装や外壁塗り替えに適した時期のまとめ
塗装工事は一定のルールを理解していれば、一年を通して可能なため、適した時期を自分で選ぶことができます。
姫路で塗り替えをお考えならば、3月・4月・5月・6月と、
9月は秋のベストシーズンですが、近年の台風や大雨の影響などを考慮すると、
10月中旬頃から11月・12月がおすすめの時期と思います。
そして、塗装の工程ごとに適切なインターバル(乾燥時間)を確保して、
塗膜の層を重ねていく品質を重視した施工が重要になります。
最後に、
姫路の天候をもとにして塗り替えのベストシーズンについてお話しをさせていただきました。
他の地域にお住まいの方は、正しい知識と経験、あなたが暮らす地域の特性を熟知している塗装店さんにお聞きするのが、良いと思います。
あなたにとって、満足のいく外壁・屋根塗装ができれば幸いです。